第五回『チケットがとれない噺家(1)』
落語家といっても、真打、二ツ目、前座と階層がございます。東西併せて約千名の落語家がおりますが、実際に『喰える落語家』は百名程度だそうです。
どの世界も甘くはないようで。
さて、ホール落語会の『チケットがとれない噺家』というタイトルがつけられる人気落語家の中で、今回は柳家喬太郎、春風亭一之輔、桃月庵白酒の三名の噺家をご紹介致します。
Ø 柳家喬太郎 『任侠流山動物園』(新作、で評判らしい。私もこれから。)
古典落語と新作落語の二刀流。抜群に笑える噺家。 2000年に12人抜きで真打ちに大抜擢。まくらも面白い。俳優としてテレビドラマ、映画に出演。
Ø 春風亭一之輔 『粗忽の釘』(長屋の風情が目に浮かぶ。)
古典落語なのに現代風にアレンジ。亡き小三治さんに「久々の本物」と称賛され、2012年に、21人抜きで真打ちに大抜擢。
Ø 桃月庵白酒 『替わり目』 (早くこんな風に酔っぱらいたい。)
早大落研に勧誘入部し、落語に興味を持ち早稲田中退し落語家の道へ。 毒舌まくらにギャグと言葉遊びで古典落語を爆笑落語にしてしまう。
パソコンでYouTube検索のついでに、『人気投票1~55位 落語家ランキング』で落語家の品定め検索いただけると、それもまた楽し。
さて、YouTubeでの演目演者のご案内をしてまいりましたが、テレビ番組でも落語の定常番組がございます。
l NHK 『日本の話芸』 <東京落語会 イイノホールで番組収録>
30分番組でちょうど一席、番組冒頭に演者の解説付き。
l TVK(千葉テレビ) 『浅草お茶の間寄席』 <浅草演芸ホールでの収録>
まさに寄席の雰囲気、感じです。玉石混合。
(ちなみに、東京にある「寄席」は、新宿末廣亭、上野鈴本演芸場、浅草演芸ホール、
池袋演芸場、国立演芸場 です。)
l TBS BS-TBS 『落語研究会』 <国立劇場で番組収録>
名人の噺を視聴できます。演目・演者はまさに『聴かせる』噺と噺家が出演します。解説付きです。長いです。要集中力。保存版にもなります。
それでは、また次回をお待ちくださいませ。
皆様からの、ご意見ご感想ご要望をお待ちしております。
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