秋のウオーキングは昨年と同様多摩地区シリーズということで、10月14日、玉川上水の起点となっている羽村を訪れました。
東京西部に広がる武蔵野台地は湧水や小河川によって水に恵まれている場所が見られる反面、台地上の大部分は水の便が悪く、江戸時代になって本格的な新田開発が進められました。江戸時代前期、羽村から四谷大木戸間の約43kmを開削してできた玉川上水は、武蔵野台地の開発、江戸の発展に大きな役割を果たしてきました。玉川上水の距離43kmに対して高低差約92m(100mで約21cm)の傾斜で造り上げた測量技術は驚くばかりです。
今回、参加メンバーは志茂さん、益弘さん、砂田さん、田谷さん、そして島﨑の5人。まず、JR羽村駅に近い「五ノ神まいまいず井戸」を見学しウオーキングをスタートしました。多摩川に向かって西へ進むと、長い下り坂になります。やがて多摩川が見えてくると同時に川の流れを大きく遮る取水堰が目に入ります。青空、そして秋の陽に映える川面と広い河原、対岸の緑のパノラマは何とも言えない美しい景色です。
取水堰の傍にある玉川兄弟の像を見ながら小休止。玉川上水について調べていた高校生に声をかけると「自然を利用した地域の生活と知恵」をテーマに課題学習をしているとか。ちょっとした会話をした後、我々5人の集合写真を撮ってもらいました。
そこから歩行者・自転車専用の羽村堰下橋を渡ると、堤防の上は絶好の散歩やジョギングコース…上流に向かって羽村市郷土博物館を目指します。ここには多摩川を中心とした自然環境、この地域の歴史・文化が紹介されていて見応えのあるものでした。
羽村駅に戻る復路はバスを利用する予定でしたが、まだ歩き足りないということで歩くことになりました。午後5時、地元に戻り橋本駅近くで反省会。前会長の天野さんも参加し6人の懇親会は大いに盛り上がりました。
ウオーキング同好会世話人 島崎能充